軌道上の居住空間
安定した地面のない軌道上で、生活、移動、時間の関係を設計する。
床を基準にできない環境で、人の動きと生活をどのように組み立てるか。
長期滞在する作業者と短期訪問者の生活を通じて、微小重力下の居住空間を検討した卒業設計。初期研究「Near-zero Gravity Habitation: Portal between Veracity and Forgery」を発展させ、連続する手すりによって動線と用途を定めた。
- 制作環境
- Pratt Institute · 卒業設計
- 制作期間
- 2023年秋の研究/2024年春
- 最終副題
- 現実の制約から離れたランドスケープ
- 設定
- 地球軌道上の仮想居住施設
- 研究協働
- Siyue You、Kexin Hong(2023年秋)
一日の周期を空間に置き換える
作業者には24時間の生活周期を設け、訪問者には方向感覚や時間の感じ方が変わる経路を用意した。朝・昼・夕に対応する三つのループを、中心軸の周囲に120度間隔で配置する。
中心部にはドッキング設備、展望ラウンジ、居住・入浴・洗濯空間、個室を配置。庭園と研究室が時間帯をつなぎ、小さな接続部に太陽光設備、機械設備、収納を計画した。
朝・昼・夕のループが、ドッキングと居住機能を担う中心軸につながる。
手すりで描く平面計画
手すりは身体を導き、用途を分け、三次元の経路を示す。図面のピンクの線が、植栽面、居室、通路をつなぐ動きを記録する。
円筒形モジュールを複数の面に展開し、120度ずつ回転させて断面を構成。周面全体に庭園、読書室、カフェ、農業用収納、移行通路、研究室を配置した。
モジュールを展開・回転して使用可能な面を示し、ピンクの手すりで動線を描く。
地形状の面、居室、動線の関係を示す断面模型。
模型で確かめる居住環境
軌道上の生活条件、仮想空間の知覚、一日の行動、照明による植物の生育を研究し、地上とは異なる環境で方向や用途を認識する手掛かりを探った。
断面模型では起伏のある緑の面、手すり、閉じた居室を組み合わせた。昼夜の撮影と展開図、全体模型を通じて、身体から施設全体までのスケールを検討した。
有孔面の装置とその投影は、吊り下げ要素の間隔と向きが面の読み取りに与える影響を記録する。短編映像では放射状装置の動きを示す。これらは居住研究を補う空間実験である。
照明によって変化する、模型内部の面と経路の見え方。
3Dモデル

元のプロジェクト模型を回転し、構成要素・断面高さ・分解表示を操作できます。
模型の実演
放射状装置:回転実験
手動回転により吊り下げ要素の向きの変化を記録する。
Pratt Instituteの卒業設計、2023〜2024年。2023年秋の研究冊子の著者はSiyue (Steve) You、Kexin (Kelsey) Hong。講評者はYetunde Olaiya、Ostap Rudakevyh、Molly Davy。軌道上の施設を想定した建築提案。
